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農の匠を訪ねて|VOL.03

【みゆき農園】

農の匠VOL.03|みゆき農園

ものづくりの情熱を命に注ぐ 夫婦二人三脚のぶどう栽培

私達が作っています|みゆき農園 野中さんご夫妻

東御市のみゆき農園は、福岡出身の野中剛さんと東京出身のみゆきさんご夫妻が営む果樹農園。ぶどうを食べるのが大好きな二人が、ぶどうへの思いを一心に注ぎ込み、ハウス、露地、それぞれのメリットを生かして、栽培をおこなっています。
音響機器の設計開発に携わっていた野中さんのぶどう栽培には、創意工夫と技術研鑽にたゆまず取り組む“ものづくり”の精神が息づいています。電子回路の開発に注いできたのと変わらない情熱を、日々成長するぶどうに注いでいるのです。
ぶどうを愛するふたりが納得できる味わいと品質を生み出すための真摯な挑戦の繰り返しが、みゆき農園のぶどうに結実していきます。

創意工夫が息づくぶどう棚

色とりどりのぶどう棚

7月上旬、露地の畑より一足早く摘果、摘粒が終わり、小さな果実が実り始めたみゆき農園のぶどうのハウスの一画に、色とりどりの袋をかけたぶどうの房が垂れ下がっているのが目にとまりました。大抵のぶどう畑では、袋の色は1種類か2種類。定番の白をはじめ、黄色、青、ピンク、透明、半透明……こんなに色とりどりのぶどう棚を見かけることは、めったにありません。

買い物袋などを流用した試作袋

実はこのカラフルな袋は、果実の袋かけ専用の袋ではなく、色つきの買い物袋などを流用した野中さんの試作品。赤く実るぶどうは色が付きにくいんです。袋の色によって変化が出るという情報を耳にし、いろいろな色の袋で実験中なんです。結果を見て、専用の袋を発注しようと考えています」

元、音響メーカーの設計開発に携わっていた野中剛さん

野中さん夫妻のぶどうづくりに「ここまででいい」は、ありません。常に前向き、常に工夫の繰り返し、そして常に技術向上への努力を怠らず、味と品質を高めています。その姿勢は、まるでメーカーの技術者のよう……と思ったら、なんと、剛さんの前職は音響メーカーの設計開発。なるほど、“ものづくり”に取り組むのと変わらない情熱が、ぶどう栽培に生かされていたのです。

ここが【匠】のポイント

東信州の自然の中で

インタビューに応える野中さんご夫妻

野中さん夫妻が生涯の仕事としてファーマーを志すようになったのは、剛さんがメーカーで“ものづくり”に携わっていたことと深い関係があります。日々の仕事は設計・開発。それ自体には大きなやりがいを感じていましたが、“ものづくり”のすべての過程を自分で手がけることのできる仕事への思いが募っていったのです。悩み、検討を重ねた末にたどり着いたのが、農業でした。自然と向き合い、四季を感じて暮らすことにも大きな魅力を感じました。就農者を募集している行政を探し、縁あって東信州・東御市の住人となり、ゼロからぶどう栽培に挑戦することとなりました。

「農業を自分の仕事にする」という剛さんの決意に、みゆきさんも納得。ふたりは同じ会社の同期入社。結婚後、別の仕事に就いていたみゆきさんですが、剛さんの思いは手に取るように理解できました。経験したことのない農業の世界に飛び込むのは冒険でしたが、ふたり一緒なら怖くありませんでした。やがて経験するであろう子育てを、豊かな自然に恵まれた土地で、という思いもありました。ちなみに、農園の名称はみゆきさんの名前に由来。人生の冒険を共に歩んでいく妻へ、剛さんからの感謝と愛がこめられているのですね。

地元のぶどう栽培の達人を“里親”に、1年間の厳しい修行を経て、2004年12月、ファーマーとしての人生をスタート。ふたりはハウスと露地の両方を借り、うきうきしながら翌年のための剪定作業に取り組みました。

達人の教えは正確で懇切なものでしたが、自然は日々変化します。ぶどうの生育に合わせて自分たちの作業をスケジューリングし、微妙な変化を見ながら柔軟に対応していくのは、電子回路の設計とは大違い。必至で対応している間に、気候の変化を受けにくいはずのハウスで温度管理をしくじるなど、1年目は試行錯誤でした。

しかし、それがかえって野中さんの“ものづくり精神”に火をつけました。もともと大好きなぶどうだけに、納得できない味では出荷したくありません。情熱を持っておいしいぶどうづくりに取り組み続け、2013年で早、10年。畑はハウス、露地あわせて100アールを超す規模となり、「信州の環境にやさしい農業生産者」の認定も受けました(2013年 ハウス)。

みゆき農園の畑には、時折、幼い子どもたちの声が響きます。信州に来てさずかったふたりの子どもたちです。ご夫妻の願いの通り、自然の中でのびのび育ち、両親譲りのぶどう好き。ぶどうの木々は、一家の深い愛情も肥料にして育っているようです。

みゆき農園では巨峰のほかにナガノパープル、シャインマスカット、藤稔、シナノスマルなど、数種類のぶどうを栽培中。贈答用に自信を持って送り出せる味と品質を確立できたら、通販に出したいと意欲を見せる野中さん。楽しみですね。

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